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【日本国】据置:AAA/安定的 ニュースリリース | 日本格付研究所 JCR 14i0093

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14- I- 0093 201 5 年 3 月 2 7 日

株式会社日本格付研究所(J C R)は、以下のとおり信用格付の結果を公表します。

日本国

(証券コード:−)

【据置】

外貨建長期発行体格付 AAA

格付の見通し 安定的

自国通貨建長期発行体格付 AAA

格付の見通し 安定的

■ 格付事由

(1) 格付は主に、高度に発展した経済構造と世界第一位の対外純資産、多額の家計貯蓄を背景にした国債の国内 保有構造と金融市場の安定、長期の経済低迷とデフレからの脱却に向けた動き、財政健全化と経済成長実現 に向けた政府の政策の実施状況などを評価している。他方、格付は恒常的な財政赤字を背景とした巨額の政 府債務などが下押し要因となっている。14年 12月の選挙に勝利して政治基盤を強化した安倍政権は、経済 政策を最優先課題のひとつととらえ、景気回復と経済成長の実現に向けて精力的に取り組んでおり、懸念要 因となる財政再建についても本年夏までに 2020 年度までの基礎的財政収支黒字化目標を達成するための具 体的な計画を策定する方針を明らかにしている。以上を踏まえ、格付を据え置き、見通しを安定的とした。 (2) 安倍政権の経済政策(アベノミクス)は、「大胆な金融政策」、「機動的な財政政策」、「民間投資を喚起する 成長戦略」の「三本の矢」の政策により、経済の好循環を実現し、長期にわたる経済低迷とデフレから脱却 することを目的としている。13 年 4 月の日銀の「量的・質的金融緩和」の開始、6 月の「日本再興戦略」の 策定などを通じて市場の期待を大きく改善することに成功し、実体経済にも徐々に効果が出始めている。高 齢化社会の進展に伴う社会保障費増に対応しつつ財政健全化を図る手段として 14 年 4 月には消費税率を 5% から 8%に引き上げたが、その後のマクロ経済状況などを踏まえ、14年後半には日銀による金融緩和の拡大、 消費税率の 10%引き上げの延期、補正予算の発表などの機動的な政策運営を行った。さらに 14 年 12 月には 「まち・ひと・しごと創生総合戦略」として、少子高齢化対策と地方振興を連携させて総合的に推進する地 方創生のための計画を閣議決定している。

(3) 金融緩和の追加などから 14 年第4 四半期以降国内需要が回復し、経済は今後も緩やかな回復を続けていく 見通しである。勢いを欠いていた外需についても徐々に円安の効果が浸透している。先行き経済は、外国経 済金融情勢に大きな変化がなければ、国内需要は原油価格下落の恩恵により、底堅く推移すると思われる。 経済成長率は、14 年 4 月の消費税率引き上げ後の落ち込みが想定より大きかったため、14 年度は 0. 5%程度 のマイナス成長を見込む。長期の経済低迷からの脱却には、策定された成長戦略を着実に実施することに加 えて、企業業績から賃金・雇用、そして消費や投資拡大という好循環を本格的に起動させることが重要であ る。デフレからの脱却に向けた動きが続いている。需給ギャップが縮小する中、インフレ期待も徐々に高ま っているものの、消費者物価上昇率は 15 年 1 月には前年同期比 2.4%であり、消費税引き上げの影響を除く とほぼゼロとみられる。消費税率引き上げの影響を除いて日銀が設定した物価目標 2%を達成するまでには、 所定内給与を中心とした名目賃金の上昇が重要となるが、これには企業マインドのさらなる改善が必要であ る。

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には、政府が財政健全化に向けた具体的なプランを策定し着実に実行することが必要である。政府は 13 年 に閣議決定した中期財政計画の中で、中央政府と地方政府の基礎的財政赤字を 15 年度までに 10 年度の水準 から半減、20 年度までに黒字化する目標を掲げている。14 年度は税収の回復や歳出削減の取組みにより公 債発行額はピーク時より抑制され、15 年度政府予算では基礎的財政収支の赤字半減目標は達成され、公債依 存度も 38%まで低下する見通しである。ただし政府の中長期財政試算では経済再生ケースでも 20年度の黒 字化目標は達成困難との見通しとなっており、20 年度までの財政健全化目標を実現し公債等残高を対 GDP 比で安定的に低下させるためには経済成長の実現と整合的な形で強力に財政健全化を推進する枠組み作りが 求められている。

(5) 政府債務が増大する中、9 割以上の国債は依然国内の投資家により保有され、長期国債金利は現在のところ 安定している。これまで国債消化の資金源となってきた多額の家計貯蓄は、高齢化などから長期的には縮小 が見込まれる。今後、市場の信認を引き続き確保するためには、長期的に財政の改善を実現するための枠組 みを整えることが重要であり、そうした枠組みの欠如は格下げの要因のひとつとなりうる。政府が本年夏ま でに策定する 20 年度までの目標達成に向けた具体的な財政健全化計画の内容とその着実な実施に注目して いく。

(担当)増田 篤・内藤 寿彦 ■ 格付対象

発行体:日本国 (J apan) 【据置】

対象 格付 見通し

外貨建長期発行体格付 AAA 安定的

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格付提供方針に基づくその他開示事項

1. 信用格付を付与した年月日:2015 年 3 月 24 日

2. 信用格付の付与について代表して責任を有する者:藤本 幸一

主任格付アナリスト:増田 篤

3. 評価の前提・等級基準:

評価の前提および等級基準は、J C R のホームページ(http:/ / www. jcr. co. jp)の「格付方針等」に「信用格付の種類

と記号の定義」(2014 年 1 月 6 日)として掲載している。

4. 信用格付の付与にかかる方法の概要:

本 件 信 用 格 付の 付 与 にか か る方 法 の 概 要 は、 J C R の ホ ー ムペ ー ジ ( http:/ / www. jcr. co. jp) の 「 格 付 方針 等 」 に 、

「ソブリン・準ソブリンの信用格付方法」(2014 年 11 月 7 日)として掲載している。

5. 格付関係者:

(発行体・債務者等) 日本国(J apan)

6. 本件信用格付の前提・意義・限界:

本件信用格付は、格付対象となる債務について約定通り履行される確実性の程度を等級をもって示すものである。

本件信用格付は、債務履行の確実性の程度に関しての J C R の現時点での総合的な意見の表明であり、当該確実性

の程度を完全に表示しているものではない。また、本件信用格付は、デフォルト率や損失の程度を予想するもので

はない。本件信用格付の評価の対象には、価格変動リスクや市場流動性リスクなど、債務履行の確実性の程度以外

の事項は含まれない。

本件信用格付は、格付対象の発行体の業績、規制などを含む業界環境などの変化に伴い見直され、変動する。ま

た、本件信用格付の付与にあたり利用した情報は、J C R が格付対象の発行体および正確で信頼すべき情報源から入

手したものであるが、当該情報には、人為的、機械的またはその他の理由により誤りが存在する可能性がある。

7. 本件信用格付に利用した主要な情報の概要および提供者:

・ 格付関係者が公表した経済・財政運営方針などに関する資料および説明

・ 経済・財政動向などに関し中立的な機関が公表した統計・報告

8. 利用した主要な情報の品質を確保するために講じられた措置の概要:

J C R は、信用格付の審査の基礎をなす情報の品質確保についての方針を定めている。本件信用格付においては、

発行体または中立的な機関による対外公表という、当該方針が求める要件を満たした情報を、審査の基礎をなす情

報として利用した。

9. 非依頼格付について:

本件信用格付は格付関係者からの依頼に基づかない信用格付である。国に対する信用格付である場合を除き、依

頼に基づく格付と区別するため格付記号の後に「p」を表示している。格付関係者からは、信用評価に重要な影響を及

ぼす非公表情報を入手していない。

10.J C R に対して直近 1 年以内に講られた監督上の措置:なし

■留意事項

本文書に記載された情報は、J C Rが、発行体および正確で信頼すべき情報源から入手したものです。ただし、当該情報には、人為的、機械的、また

はその他の事由による誤りが存在する可能性があります。したがって、J C Rは、明示的であると黙示的であるとを問わず、当該情報の正確性、結果、

的確性、適時性、完全性、市場性、特定の目的への適合性について、一切表明保証するものではなく、また、J C Rは、当該情報の誤り、遺漏、また

は当該情報を使用した結果について、一切責任を負いません。J C R は、いかなる状況においても、当該情報のあらゆる使用から生じうる、機会損失、

金銭的損失を含むあらゆる種類の、特別損害、間接損害、付随的損害、派生的損害について、契約責任、不法行為責任、無過失責任その他責任原因

のいかんを問わず、また、当該損害が予見可能であると予見不可能であるとを問わず、一切責任を負いません。また、J C Rの格付は意見の表明であ

って、事実の表明ではなく、信用リスクの判断や個別の債券、コマーシャルペーパー等の購入、売却、保有の意思決定に関して何らの推奨をするも

のでもありません。J C Rの格付は、情報の変更、情報の不足その他の事由により変更、中断、または撤回されることがあります。格付は原則として

発行体より手数料をいただいて行っております。J C Rの格付データを含め、本文書に係る一切の権利は、J C Rが保有しています。J C Rの格付データ

を含め、本文書の一部または全部を問わず、J C R に無断で複製、翻案、改変等をすることは禁じられています。

■NR S R O 登録状況

J C R は、米国証券取引委員会の定める NRSRO(Nationally Recognized Statistical Rating O rganization)の 5 つの信用格付クラスのうち、以下の 4 クラ スに登録しています。(1)金融機関、ブローカー・ディーラー、(2)保険会社、(3)一般事業法人、(4)政府・地方自治体。

■ 本件に関するお問い合わせ先

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